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「踊り場」にて(伯)

階段を降りているときに踊り場が目に入った。
踊り場って、なんで「踊り場」っていうの?
誰も踊ってはいないのに。

そう思う人は自分だけじゃないみたいで、Google先生に聞いてみたら、いろんな人が答えてくれました。
どうもよくわからないらしい。
でも外来語を訳したわけじゃなくて、日本独自の言葉なんだって。
おもしろいネーミングをつけたもんだよ。

このブログも毎年毎年「踊り場」のような期間がある。
なんだかんだで更新できない時期があるんだよね。
最初は、そういう期間が来たらこのブログもたたんで店仕舞いしないといけないかと思ってたけど、毎年あることなんだと思ったら、節句みたいに毎年の風物詩の一つと思ったらいいのかも、と思った。

同じことをしていても、「あぁ、まだこれだけしかやれていない」と思うよりも「予定どおりにやれている」と思えた方が心にも健康だし、身体もリラックスできて、目の前のやってることに力を注ぎやすくなる。

そういえば上達のプロセスにも「踊り場」があった。
前に『上達の法則』(岡本浩一、PHP新書、2002.5.29)を読んだときに確かあったけど、なんて名前だったかな、と思って本棚から探してきた。

技能の上達具合を縦軸に、経過時間を横軸にとったときに、右上がりになるところばかりではなくて、水平になる期間がある。
その停滞期のことを学習心理学で「プラトー」(plateau)という。フランス語から来た英語で「高原」という意味らしいです。

上達の踊り場ではスランプだと感じることが多いけど、実は次の飛躍をするための準備をしている時期なんだと岡本さんは言う。再読していて興味深かったので、その準備内容の項目を引用しておきます。

(1)知識の整理
(2)技能の安定化
(3)技能とコードの連合の密接化
(4)チャンク容量の増大
(5)コードシステムの高度化


この半年の「踊り場」のあいだに、脳や身体がいろんな準備をしてくれてたにちがいない。
どんな言葉がでてくるか楽しみにして、自分も少しずつ書き始めてみるよ。
by FutureGlance | 2011-06-11 09:51 | 学び